人がついてこないリーダーの特徴的な「クセ」
こんにちわ。
ジェネストリームの秋貞です。
弊社では、上期(1−6月)と下期(7−12月)で半期ごとにメンバーの振り返りを行っています。
この振り返りMTGは、経営からのメッセージや期待していることを伝えるには最高の場所です。
なぜならこの評価項目というのは、
「そういう人材になってほしいという想い」
がこもっているためです。
ちなみに上期の弊社のテーマは「貢献」です。
- チームへの貢献
- プロダクトへの貢献
- 自分への貢献
という3つの貢献軸で目標設定を行っています。
そんな中、この記事を読みました。
その上で、2週間に1度、半期の目標に対してうまくいっていることやうまくいっていないことを聞く、中間MTGを取り入れました。
半期目標に対して、何がうまくいっていてうまくいっていないかを聞くことで、早期に課題を発見し一緒に解決することができるようになることを期待しての導入です。
この記事の中から抜粋し、意識的に気をつけたのは下記5点です。
- アクションのきっかけや突破のヒントになればOK。
- 相手の視点を少しでも変えてあげられればOK。
- 進捗確認のようにならないこと。
- 回答は「やり方のアドバイス」程度にすること。
- 持って帰ってもらうアクションは1つに絞る。
中間MTGで気づいた自分の「思考のクセ」
先日行ったその中間MTGで、あるメンバーとモチベーションを上げる方法の話になりました。
そのメンバーは、「モチベーションが下がったときにあげるようコントロールできるようにしたい」と考えていました。
それに対し、こんな会話をしていました。
僕:「憧れの人や、身につけたい能力はないの?」
メンバー:「それはいろいろありますよ。〇〇も××も。」
僕:「じゃ、その人たちと自分がどれだけ離れてて、どうやって埋めればいいか考えてみたら?」
メンバー:「うーん・・・。そうですね・・・。」
どうも回答がもやもやしていてスッキリしていません。
なぜだろうと質問の切り口を変えるために自問自答したら、そのときに自分の思考のクセを相手に当てはめて話していることに気づきました。
つまり僕は、
- 「目標や憧れは大きい方がいい」
- 「その乖離を埋めるのが成長」
- 「成長と学びに終わりはない」
という自分の「思考のクセ」で相手を理解しようとしていたのです。
「思考のクセ」の枠で人を理解すると「押し付け」になる
この思考のクセがあること自体はいいとして、今回反省したことは、自分の「思考のクセ」でメンバーを理解しようとしてしまったことです。
そうすると何が起こるか?
自分の価値観の押し付けです。
オープンな質問にしているのですが、回答はすでに決まっているのです。
例えばさっきのやりとりだと、「高い目標を持ち、それに向かって差を埋める」ということが前提となってしまっており、本当にメンバーが思っていることは引き出せず、自分の価値観を押し付けて宣言させるという過酷な時間になってしまっていたのです。
なのでメンバーもスッキリしなかったのです。
これでは人はついてこないし、人が成長しないのも当たり前だなと反省しました。
そしてこのタイミングで、思考のクセで人を理解するというクセがあることに気づけたのはよかったです。
経営者や意識が高かったり自律的な、いわゆる「ストイックだね」と言われる方は、この傾向があるので注意したほうがいいと思います。
少し立ち止まって、自分の前提となっている「思考のクセ」を見つめてみる時間は意識的にとっていこうと思いました。
メンバーのおかげでこういうことに気づけたことはありがたいです。
予告
次回は、このメンバーの話を聞いたおかげで改めて理解できた、モチベーションをコントロールするスキルの身に付け方について書いてみます。
おまけ
僕がサイバーエージェントにいた頃、振り返りをおろそかにしてしまっていたことがとても悔やまれます。
ちゃんと素直になっていれば、もっと成長できたんだろうな。。。
あのとき「さだは素直じゃない!」と言われていた意味がようやくわかりました(笑)
諸パイセン方にこの場を借りて8年越しに謝罪を。
素直じゃなくてすいませんでしたm(__)m