頭の中を空っぽにするブログ

株式会社ジェネストリームを経営しています。スタートアップ、ベンチャー経営から分かった事や感じた事を書いていきます。

良質な問いは、良質な経営を産む

こんにちわ。

昨日のブログに対し様々な方からポジティブなフィードバックをいただき、書いてよかったなと安堵しています。

genestream-ceo.hatenablog.com

 

実は今まで、ブログを描こうとしても結構挫折していました。

それは、書いているうちに話がとっちらかってしまって、自分でも何を書きたいのかよくわからなかったためです。

 

これを分解するとこういうことです。

とっちらかる→書くのをやめる→整理できない→とっちらかる

という負のループに陥っているということ。

 

しかしこれをさらに抽象化した途端、経営者にとって大きな問題になると気づきました。

 

つまり、

思考が整理できない→やることがはっきりしない→動けない→時間が無駄になる

という悪影響が生まれるということです。

 

とは言っても、どうやったら思考が整理できるのか?と悶々としていました。

そんなとき、とあるスタートアップの元経営者の方に相談し2時間ほどお話ししていたんですが、相談が終わったときには一気にやるべきことが明確になりました。

 

その方からは、「こうするといい」という答えを教えてもらったわけではありません。

 

ではそのときに何を言われたかというと、2つの質問をされました。

「秋貞さんの会社のビジョンが実現すると、会社と社会にどんなことが起こってるんですか?」

「"ビジョンを達成するために”組織にとって必要な人は誰ですか?」

というシンプルかつ本質的な2つの質問です。

 

これの何がよかったのかを後から分析すると、

「"いい問い"が思考を整理するきっかけをあたえてくれ、"いい答え"を導く手助けをしてくれた」

のだと気づきました。

 

この気づきは多くの方の活動に役立つと思うので、今日は、

「いい質問」の定義と「いい質問を投げかけられる効果」

について、そのときの経験を元にまとめていきます。

 

Q&Aサイトを盛り上げるキーファクターは「質問の質」

ちょっと話を遡ります。

昨日お話しした通り、現在弊社では社会人のための実名コミュニティ「Mingle」というサービスを開発しています。

 

そのとき、「コミュニティメディアが盛り上がる条件」を探していたのですが、たまたまnanapiのけんすうさんのこんな記事に出会いました。

medium.com

 

一部共感した内容を引用します。

質問は難しい。というのも、人が質問をするというのは結構難易度の高いことなのです。「質問力」「聞き上手」みたいな本がたくさん出ているように、うまく質問するというのは実はスキルがいる。

 

回答が集まってくるような質問をするには、

 

1. 自分は困っているのだという課題を認識する
2. その課題を言語化する
3. 言語化したものを、答えやすいように工夫する


というステップが必要だからです。

 

これはキレイな整理だなと思います。

 

そして、特に普段意識から抜けてしまっているのは、

「1. 自分は困っているのだという課題を認識する」

だと思います。

 

自分のケースだとどうやってこれを活用するか?

悩んでいる時や思考が整理できない時って、だいたい同時に2つ以上の問題を解こうとしているときです。

 

たとえば僕の場合だと、

a. 目の前の課題の答え

b. 優先順位付け

の2つを同時に考えてしまうため思考がとっちらかってしまうんだと。

 

この時まず、「とっちらかって整理できていないという問題を認識する」ことが始まりになります。

 

ここまで言語化できれば、次にやることははっきりしますよね。

つまり、「どっちから手をつけるか?」です。

僕の場合は「b.優先順位付け」を先に行う必要があると容易に想像できます。

 

そして最後に、「何を基準に優先順位をつけるか?」を決めれば、悩みは解決し、考える時間にフェーズが移行します。

ここまできて初めて時間が有効に投資できるフェーズになります。

 

ではこのフェーズに至るために、どういう「いい問い」ができたでしょう?

 

「今混乱している理由を書き出してみて?」

「悩まないために、何を一番初めに決めれいい?」

というのが「いい問い」になったのだと思います。

 

「いい問い」の定義とは?

まとめに入ります。

 

今回のことから、「いい問い」の定義はこう言えます。

・本質的な問題を捉え言語化されている問い
・「◯◯のために」という目的がはっきりしている問い

 

冒頭でお話しした僕が受けた問いを振り返ると、

「秋貞さんの会社のビジョンが実現すると、会社と社会にどんなことが起こってるんですか?」

「"ビジョンを達成するために”組織にとって必要な人は誰ですか?」

でした。

 

いい質問の定義にうまくはまります。

 

僕が相談していた時は、プロダクト開発のこと、メンバーのこと、ビジョンのことなどたくさん相談させていただいていました。

はたから見たら、「こいつこんがらがってんなーw」だったと思います。

 

しかし、上記問いをされた後はすっきり。

 

根本にあった問題は、

「会社が目指すビジョンを実現するため、経営と現場の役割分担を整理してディレクションできていないこと」

と明確になりました。

※ビジョンの実現した世界とかについてはまた改めて書きます。

 

そしてそのために採用すべき人材は、

「会社の目指す世界を実現するためチームの円滑さと柔軟さを生み出し、経営と現場の調整ができる人」

でした。

こんなCOOみたいなディレクターみたいな人、いたらご連絡ください。絶賛採用してます。

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最後に

おそらく「いい答え」が出ない時は、答えを出す知識や経験や努力が足りないのではなく、「いい問い」ができていないんだと思います。

 

そして「いい問い」は自分自身で考えることができます。

 

悩んだり、人の言っていることがわからない時、自分がこんがらがっている時は、まずは「本質的な問題に対する質問」をしてあげてみてください。

 

良質な問いは、良質な回答を産みます。

そして良質な回答は、良質な経営を産みます。

 

つまり、「良質な問いは、良質な経営を産む」ということです。

 

人にも自分にも効果的な「いい問い」を皆さんもぜひ実践してみてください。

もし僕が力になれるのであれば僕を使ってくれても構いませんので。

 

おまけ

で、結局このブログはいい問いをできたのでしょうか。

まだまだ精進が必要ですね。