【エンピツ寄付プロジェクト協力依頼】ハワイの小学校にエンピツを寄付してくれる仲間を募集します!
※表題の募集のためのブログですが、背景や僕の感じた想いも書いているので長文になってしまいました。もし表題で興味を持った方がいらっしゃればぜひ最後までお読みください。
先日5/20〜28日にハワイへ挙式と新婚旅行に行ってきました。
大好きな親友もわざわざ駆けつけてくれて、とても楽しい時間を過ごすことができました。
ハワイで働くとある先生
ハワイ滞在中のある日、僕は妻と別行動をしていて、妻はハワイに住んで働いているいとこも交え食事をしていたそうです。
そのいとこの名前は仮にりこさんとさせてください。
彼女の年齢は25歳で、現在ハワイのある教育環境に恵まれていない小学校で先生をしています。
りこさんがその小学校で教鞭を振るうようになった背景は、教育環境に恵まれていない子供達がいる地域の学校に教師を派遣するNGO団体「Teach for America(ティーチ・フォー・アメリカ)」という、アメリカでは非常に人気のある組織に所属したことが始まりです。
Teach for America(ティーチ・フォー・アメリカ)とは?
Teach for America(以下、TFA)とは、アメリカ合衆国のニューヨーク州に本部を置く教育NPOでのこと。
教員免許の有無に関わらず大学卒業から2年間、アメリカ国内各地の教育困難地域にある学校に、アメリカ国内の一流大学の学部卒業生を常勤講師として赴任させるプログラムを実施しています。
日本ではまだ知名度は低いものの、2010年にはgoogleやAppleを押しのけて文系学生の就職先ランキングNo1になったNGO団体です。
TFAは、プリンストン大学を卒業したウェンディ・コップが自身の卒業論文を元に作り上げたプログラムで、モービル石油、ハーツレンタカー、モルガン・スタンレーなどから26,000ドルの資金と事務所、自動車6台の提供を受けてスタートしました。
1990年募集の1期生定員500人に対し4000人弱の応募者を獲得する人気となったことをきっかけに、アップルコンピュータ、ロス・ペロー、ユニオン・カーバイド、ヤングアンドルビカムなどの大企業・資産家から250万ドルの寄付金を獲得し、1991年より実際に公立学校に講師の送り込みを開始しています。
現在では、プライスウォーターハウスクーパース、デロイトアンドトウシュ、グーグル、ゼネラルエレクトリックといった大企業がTFAと提携し、採用内定学生が就業前の2年間TFAプログラムに参加することを認めています。
これら大企業がTFAプログラムに参加する人材を優遇する背景には、TFAプログラム参加者が創造性やリーダーシップにおいて優れているとの評価が確立しているためです。
ハワイのどんな場所にあるのか?
妻が聞いた話によると、どうやらりこさんが今教鞭を振るっている学校は、ホノルルから西へ車で30分ほど走った場所にある地域とのことでした。
その地域には、有名なアウトレットの「ワイケレ・プレミアム・アウトレッツ」があり、観光客もたくさんいます。
僕も実際アウトレットには行きましたが、のどかな郊外に存在していてとても気持ちのいい場所でした。
(下の地図の赤いピンのあたりです。)
しかしこの地域は貧困層の方の割合も多いらしく治安もそんなによくないようです。
りこさんはここでとてもやりがいをもって仕事を頑張っているらしいのですが、生活資金は毎月赤字とのこと。
その理由を聞いて、全く知らなかったハワイの貧困事情と教育現場の過酷さを知ることになりました。
ハワイの貧困事情
そこでまずは、 簡単に今のハワイの貧困事情についてまとめておきます。
僕も帰国後調べてから知ったのですが、ハワイは非常にホームレス問題が深刻で、2015年10月に州知事が緊急事態宣言を発令したほど。
具体的には、
ハワイ州でホームレス問題の調整官を務めているスコット・モリシゲ氏によれば、ハワイは住民10万人あたりのホームレス割合が465人と、全米50州で最も高いのだという。
という状況のようです。
ハワイではこれくらいワイキキから離れたところでも、賃貸で15−20万円ほどの価格がするようで、家賃は非常に高いようです。
また観光事業が主なので、収入が高くないのに物価が高くなる一方で、生活保護が必要な人が急増していることも背景にあるようです。
確かにワイキキビーチの通りでは道端に食事やお金を求める方がいたり、サイクリングをしていても林の中にテントがあったりと、その片鱗は目にしていました。
しかしそこまで深刻とは思っていなかったのが正直なところです。
そしてハワイの義務教育制度は、幼稚園1年・小学校5年・中学校3年・高校4年制の計13年間と決まっています。
中学校までの公立校であれば無料で教育を受けることができます。
しかしそこには貧困層の方達ならではの教育現場の課題があるということを、りこさんのお話から知ることになりました。
授業料は無料だけれども・・・
どういうことかというと、当然授業を受けるためには教材や文房具を購入する費用がかかってきますが、りこさんの勤務している小学校の子供達はそれらを購入するお金すらないということでした。
ではどうするか?
りこさんたち先生が自腹で文房具を購入して子供達に使ってもらっているのだそう。
しかし先ほど記述した通り、家賃は高く、さらに食費も1食当たり15〜20ドルは当たり前。
そして今はTFAに所属していてもNGOなので給料は高くありません。
そんな状況で、先生たちはさらに生徒の文房具を自腹で購入するという環境に置かれているのでした。
貧困層児童のストレスから生まれる問題
そうは言っても、「文房具なんてそんなに大量にはいらないでしょ」と思っていました。
しかし話を聞くと、貧困層児童たちはその生活環境のストレスから、エンピツをすぐに折ってしまうらしいのです。
一人ではなく、クラスのみんながそんな状態。
毎日毎日新しいエンピツを購入しても追いつかないほどらしいです。
そのため、先生たちは自分の担当する教室の生徒のエンピツを購入しては渡してを繰り返していて非常に大きな出費になっているとのことでした。
今までも多くの先生が高い志と覚悟を持ってTFAからこの小学校に赴任したらしいのですが、この過酷な環境に耐えられず、2年の任期を全うできず去ってしまう先生も多かったとのこと。
りこさんはもうすぐ任期2年目に突入するので、なんとか最後までやり遂げたいという想いが強いものの、どうしても金銭的事情から耐えられるのか不安なようです。
エンピツ寄付プロジェクト始めます
この話を聞いて、僕はエンピツを集めて寄付してあげることを決めました。
普段はこんなことしないのですが、結婚して自分のこどもにどういう教育をして行きたいか?ということを妻と話す機会が多くなったり、家族ぐるみの付き合いをさせていただいている年長の方の家族のお子さんの成長などを見ていると、「幼い頃の教育の重要性」を実感するようになりました。
今は、「子どもの時の経験量がその後の成長曲線を変える」というのが僕の持論です。
経験とは遊びも趣味もそうですが、勉強も含まれます。
そして教養や知識は必ず後から役に立ちます。
(スティーブ・ジョブズの「Connecting the dots.」ですね。)
だからこそ、子どもには学校でたくさん教養と知識と社会性を学んで欲しいですし、熱意を持って教鞭を振るう先生にも教育以外の負担を減らして集中して教育を行なってほしいです。
そこで考えたのが「エンピツ寄付プロジェクト」です。
妻経由でりこさんに確認してもらったところ、チビエンピツのような鉛筆でももらえると非常に助かるとのことでした。
また、TFAの取り組みもまだ日本ではあまり知られていないので、そういった活動があることも知ってほしいとのこと。
そこで「エンピツ寄付プロジェクト」では、TFAについて理解をしてもらい共感していただける方から、新品だけでなく使い古したエンピツも広くみなさんから集めて、りこさんの小学校に届けることをゴールにして一定期間活動してみようと思います。
エンピツ寄付プロジェクト概要
エンピツ寄付プロジェクトの概要は下記の通りです。
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プロジェクト概要:
個人・法人、また新品・中古を問わず、エンピツを集めてりこさんの働く小学校へ送り届けるプロジェクト。
目標本数 :1,000本(未達分は自分で購入して送り届けます)
募集期間 :2017年6月7日(水)~2017年6月30日(金)
参加方法 :応募フォームより参加表明をお願いします
応募フォーム→http://bit.ly/2qGTOOG
最低参加本数 :1本から(協力してくださる気持ちが嬉しいです)
送付先 :応募フォームから参加表明してくださった方に送付先をお教えします。
連絡先 :akisada@genestream.co.jp(秋貞宛)
:秋貞 雄大 | Facebook(fbメッセンジャーでも連絡可)
成果報告方法 :本ブログで進捗を都度公開します
送付予定日 :2017年7月10日(月)予定
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より多くの協力者を集めたいので、手元にエンピツがないという方は、ぜひシェアという形でご協力いただけますと幸いです。
また、文房具メーカーの方や、知り合いにそういう方がいらっしゃる方がいればぜひこのブログをご紹介ください。
他にも、ハワイが好き、子どもが好き、エンピツが好き、という方はこのプロジェクトにご協力ください!
何か質問があれば遠慮なくご連絡いただければと思います。
最後に
これまで数々のミラクルを生み出してきたこのブログ。
そしてこういった活動は初めての自分です。
しかし今までの経験から、インターネットの力は、「意思を多くの方に届ける力」だと 信じています。
プロジェクトが成功するかは正直わからないので不安もあります。
しかし、現場で困っている人たちの不安や苦労に比べれば、自分の不安は小さいことだなと思いこのプロジェクトをまずは動かしました。
このプロジェクトを成功させるため、皆様のご協力をどうぞよろしくお願いいたします!